~安心できる野菜だけを届ける直売所~
農業者と消費者をつなぐ架け橋となる店づくり
【相談者プロフィール】
あぐりーと「野菜とくらし」
〒631-0827 奈良県奈良市西大寺小坊町9-2
TEL:090-6053-1831 / HP:http://agreat-kuromame.com

【支援に至る経緯】
ご相談者は、数年前からご主人が経営する農園の野菜直売所を手伝っていました。
「旬の野菜をお漬物にするのが好きで、自分で作ったものもお客様に提供したい」という思いもあったので、オープンから3年目に、売上拡大の取り組みも含めて店舗のリニューアルを決意。
小売業のセミナー等で勉強する中で「よろず支援拠点」を知り、相談に来られました。
【課題の整理と分析】
まず、計画段階では漫然としたイメージが先行していたので、具体的に「どのような直売所にするか?」というコンセプトを明確にする。
その上で、売上や経費の管理をはじめとした経営知識の習得にも取り組むことで、リニューアル費用を調達するために必要な実現可能性の高い数値計画の作成が必要でした。
【支援内容】提案とアドバイス
課題解決のためには、相談者の理想を考える範囲の中で、身の丈に合った方法の模索と、その優先順位付けを一緒に行いました。
事業計画策定では、現実的で実現可能性の高いものにするために、過去実績をベースに作成することにしました。
また計画書の作成作業に沿って、適切なタイミングで事業運営上のノウハウ等を順次ご提供。立上げ時期だけではなく、持続可能な仕組みを考案しました。
【支援の成果】
事業計画書づくりの成果が実り、金融機関から無事融資を取り付けることができました。こうして、相談者の念願であった「調理設備のある店舗」のリニューアルが実現したのです。
リニューアルオープン後は、売り場が広くなったことで並べる品数が増えたり、店の雰囲気が変わったことで、若いお客様も増加。計画を上回る水準で推移。対前年比で倍増を超える状況が続きました。
相談者の西里さんは「事業を運営する上で必要になる知識・ノウハウなどもよろず支援拠点で教えていただいた」と振り返る。
また、商品提供者である「農業者」の中にも同店のファンができ、「農業者」と「お客様」が接する貴重な機会が得られるようになり、「他では得られない魅力を持ったお店」という理想の姿に一歩一歩近づいています。